お薦め度【★★★☆☆】全業種、業態用

人との関わりの始まりの挨拶について、戦後から時代の流れに沿って振り返ってみると、
20世紀後半位迄は、親兄弟は勿論のこと、親戚間や隣近所、職場の人や仲間と言った人同士で、
何かにつけ協力し、助け合う親しい間柄で在りたい思う人達が多かったように感じます。
今の個の社会になり、「人は人、自分は自分」と考える人も増加しているとも思います。
同じエリアに住んでいても、互いに挨拶を交わす機会も少なくなっているのが現状です。
このような時代の変化と世代による意識の変化は、「人と人との潤滑油」であり
「サービスやおもてなしの始まり」である≪挨拶≫を軽視し、
自ら進んでしない人の増加と相互に影響し合い、
日本人の「人間関係力」を希薄なものにしている要因の一つのように思います。
また、大きな組織や会社になればなるほど、同じ社名のI.D.を付けている職員・社員同士でも
面識のない人とは、ひと言も挨拶を交わさない場合や同じ部署に勤務していても、
自ら進んで≪挨拶≫を行わない傾向が強いのではないかと思われます。
会社(カンパニー)の語彙は、人々(同じ目的を持った)が集う場所、集団、仲間とあります。
会社の一員として、人間としても≪挨拶≫の果たす役割は大切で大きいと認識すべきです。
外部から見た場合でも、社員同士の挨拶がきちんとしている組織や会社は信用されます。
人々が何らかの目的や目標を持ち集う場で、面識の有無に関わらず、
直にその目的に関する話題を始めることはまずありません。
人との触合いやお付合いに於いて、最初に互いの姿を確認した際、
仕草や言葉を用い、互いの存在を認め合う色んな態度・行動(※印)をします。
※手を振ったり挙げたり、アイコンタクトしたり、お辞儀や黙礼をしたり、
柔和表情や笑顔になったり、目と目で合図したり、
「やぁ」のひと声=ひと言をかけたリ、ホディアクションなど。
一身体程度の距離に近づき、接近して話し始める際も、
特定の仕草や態度、言葉でお互いに会話やお喋りをしはじめます。
このような一連の仕草・態度・言葉を総称し≪挨拶≫と言い、その能力を≪挨拶力≫と言います。
この挨拶力を修得することは大切な人間関係に不可欠であり、社会人としての必須条件の一つです。
と同時に、挨拶はあらゆる「おもてなし」のスタートであり、「原点」でもあるのです。
「会」は「人」と「云」ので組み立てられ、人偏にすると「伝える」に変化します。
即ち挨拶は思っているだけでは生かされず、「表現」「伝達」してこそ活かされるのです。
“挨拶は人と人、心と心の潤滑油”
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