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五常の徳-「智」

』 知(知恵)を磨くに素直にあれ

五常の徳 智


お薦め度【★★★☆☆】全業種、業態用

五常-「

」とは、学問に励むこと、知識を重んじることです。

 この「」を辞書検索すると、
 1 物事をよく理解すること。
 2 物事を理解する能力。と在ります。


このことは事物を理解し判断するものの元となることと解します。
即ち、とは、人や物事の善悪(善し悪し)を正しく判断する知恵のことを言うと思われます。
生きて様々な経験を積む内に培った知識は、己の心の中で変化を遂げ、成長しながら、
自分自身の「智」(知恵)となり正しい判断を支えます。
「智」をより高めるには、偏りのない思考や、物事との接し方に基づき
常々様々な知識を蓄えることが肝要であると思います。
今の世の中では、勉強が出来ない人やスキル・知識が無い人を愚か者だとけなす風潮が
多々あると思われますが、唯、勉強だけが出来るから賢いとは限りません。

例えば、机上の論理計算だけがどんなに達者でも、愚か者と呼ばれることさえあります。
真の愚か者とは同じ過ちを繰り返し、何も学ばない存在を意味すると考えられます。
学問を学ぶと言うことのひとつには、先人が犯した過ちや立身出世、成功で得られた知識(知恵)を
学びとることに意味がある、と考えてみては如何でしょうか。

中国の儒学者洪応明(こうおうめい)は、
菜根譚(さいこんたん)」という書を世に残しました。
儒教、道教、仏教の教えを踏まえ、処世の道(あり方)、よりよく生きる知恵が書かれた随想集です。
菜根譚」には、「あまり暇があると、つまらぬ雑念が生じる。
あまり忙しすぎると、本来の自分を見失ってしまう」と言うように、
偏った生き方を戒める言葉が幾つも書かれています。

また、儒教では「中庸」と言い、よいバランスを保って生きることが
大切であると記されており、これは、正しい判断力を培うこと、
即ち「智」を高めるに於いても同様であると思います。
この「智」必ずしも良い意味のみを含む訳ではありません。

兼好法師は、
「伝へて聞き、学びて知るは、真の智に非ず」と言っています。
「知識に優れる」と言うような意味で用いられる場合には、往々にして表面的な智として称され、
取るに足らないもの、功利的でも忌むべきものとして扱われることが多くあります。

真の「智」とは、孟子の云う「是非の心」が
寂然として動かざるが如くにまでに長じたものであり、
私心に惑うことなく明らかにし、全てに通ずるに至った叡智(エイチ)のことを言い表していると解します。

類似した言葉で、仁愛も知恵も備え持っていること、
思いやりがあり、賢いことを「仁智」と言うそうです。
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