接客マナーは心の礎 (おもてなしの心)  利他と愛他の行(業)

接客マナーは心の礎 (おもてなしの心) 

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利他行(業)愛他行(業)

1利他・愛他

お薦め度【★★★★】全業種、業態用

※行・業とは、
イ) 行為、所業、仕業、職業、仕事、こと(心)、有様、趣。
ロ) 苦労して成し遂げる事柄、生活のために行う仕事。
ハ) 人間の身・口・意によって行われる善悪の行為。


利他愛他の活動

お釈迦様やキリストの教えで、他人の幸福や利益を第一の目的として活動することを、
利他主義 (愛他主義)と言います。

利他の行動は他者に利益を齎す行動から、
利己的行動に対して利他愛他)的行動と呼ばれます。

即ち、利他的な行動は、
相手の利益の増大のみを目的に行われる活動であり、
自分よりも他者が重要であると言う価値を内面化することよって齎されると言うことです。

一昨年の東日本大震災後に国民の人心に生まれた『自分の為より、だれかの為に』の心は、
まさしく利他(愛他)の心であると思います。

仏教では、人の為に何かをすることを「利他行」と言います。
それに対し、自分の為にする行を「自利の行」と言います。
利他と愛他は同一と捉えると「愛他行」とも言い表せます。
また、利他と自利は必ずしも相反するものではないと仏教では教えています。
真の利他行は、究極的には自利にもなるうることであり、
或いは本当の自利は、徹底した利他行によってのみ得られるとも説いています。
私は、このことを「情けは人のためならず」と解して、「リターン・アイ」と、称しています。

仏教における利他の精神は、更に悲心、即ち他者の苦しみに対して、
苦しまないようにしてあげたいという憐れみの心が根本となる教えがあります。
そして、利他行(他愛)を維持する原動力は、憐れみの心が出発点であるとも説いています。
このような「利他愛」と言われることは、「利他心」が己の身の丈に合わせ行うこととは、
多少意味が異なると思われます。

また、私見ながら「愛他」は「利他愛」に類似し、自分がいかなる境遇に置かれていたとしても、
他者の利の為に活動することであると捉えます。
喩え、恩を売る目的や相手の印象を良くし、
最終的に己の利益を得ようとする目的があるとしても、
その行動自体が他者の助けになるなら、
それも愛他(利他)の行動に含まれるとも解します。

この利他(愛他)の他に、似たような活動で援助行動があります。
それは他者が困難に陥っている時に、
自らが多少の犠牲を覚悟してその他者を助ける行動です。

また、社会的なルールや規律に従って行われる援助行動は、
向社会的行動(順社会的行動)と呼ばれています。
利他(愛他)の精神の修得やその活動をするには、先ず、自分の近しい人、
家族や親友、大切な人などに対して愛情を持つことです。
次は、自分に利害のない第三者に対し、
自分自身の近しい人に対するのと同様な愛情を持てるようにすること、
最後は、自分にとって害をなす人に対しても、近しい人に対するのと
同じような愛情を持てるようにすることです。
私達凡人は、この最後の行動をすることは中々出来ませんが、
このような気持ちで他者に接することが
利他(愛他)の精神の修得や活動に大切なのだと思います。

人は、全く無償の気持ちで人のために何かをしているかというと、やはりそうは言い切れません。
果たして、人は他人のために何かをしている時、何を期待しているのでしょうか。
自分への見返りになる、心や物でしょうか。
例えば、困っている人に何かしてあげようとする時、その人が楽になって欲しいと思うと同時に、
したことに対し感謝してくれることを期待しがちです。
でも、このように心の中に何等か見返りを望み求めながら生きて行くことは、
決して己の為に成らないと知ることこそが、利他(愛他)の精神の修得、活動であると
強く認識することが肝要です。


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