接客マナーは心の礎 (おもてなしの心)  究極の立場転換

接客マナーは心の礎 (おもてなしの心) 

人を想い、思う気持ち“思いやり”は【心の礎】です。それは人との「和」「おもてなし」の『心』です。
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「茶道」の心得-利休七則

お薦め度【★★★★】全業種、業態用

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日本の茶道は、主客夫々が互い立場を理解し、互いを思いやることを表わしています。
即ち、現代社会での人間力の元となる対人関係力の「立場転換」を表すものだと言えます。
様々な海外の教えや心理学などを学ぶ前に私達が日本人であることを認識するために、
改めて古よりの日本独自文化、茶道、武士道に目を向ける必要があるのではないでしょうか。
クールジャパンと海外から称される日本独自の文化に私達が学ぶことが沢山あるのです。
日本人の心の礎となることを省み、「灯台下暗し」にならないように致しましょう。
以下私見を含め利休七則を解します。


利休七則

一. 茶は服のよき(佳き)ように点て

※季節、時と処を考慮し、もてなす相手の状況や状態や気持ちを汲み取り察知し、
考えた上で誠心誠意をもってお茶を点てるよう戒めています。
このことは、接客接遇業界で言えば立場転換の心で、もてなす相手とおもてなしする両者の
体験と心を豊かにすることであり、顧客満足(CS)や余韻創りの為にも大事なことです。
また提供する商品や物のクオリティ向上にも役立つと考えます。

二. 炭は湯の沸くように置

茶の湯では、炉や風炉の湯が深々と沸く音も、もてなしの場の風情として大切にすること。
このような深々と湯が沸く状況作り出す為の準備として、炭の配置にも心するように戒めています。
しつらえをする際には細かなところまで気配りを怠らず、確実に準備をすることの意と解します。
炭を人に置き換えると、おもてなしやサービスをする「人」(=スタッフやお世話する人々)にも
当て嵌まることではないかと考えられます。
また、「湯の沸くように」の言葉には、おもてなしやサービスを受ける相手の心に湧き出る
様々な心(印象、余韻意識、感情、感激、感動、感銘)を指しているとも解せます。

三. 花は野にあるように

茶室に飾る花を生ける時、生ける人は心を無にし、野山に咲いている本来の姿を、
想い浮かべられるような生け方をするよう戒めています。
即ち、野にあるままの自然な姿で、花を生けることが大切であるということです。
それは命を大切にし、人や物の原点に立ち戻り、人や物の持つ本質を
出来る限り端的に表現することを教えているのではないかと考えます。

このことを、サービス業界に置き換えると、見られること見せることを意識して作ったように見える
姿形ではなく、限りなく自然な姿、立ち振舞で接客、接遇するということと解します。
別な捉え方をしますと、人の目や周りの環境を意識し、無理や見返りを求めて作られた物や形は
自然な美しさの足元にも及ばないということではないかとも考えられます。
この教えは、サービスやおもてなしを見直す為の大切な【キーワード】の一つです。

四. 夏は涼しく、冬暖かに

暖かさや温もりや涼しさや爽やかさを感じて頂けるあらゆる環境をしつらえて、
人の「五感」に訴えられる「もてなし」をすることを戒めています。
言い換えれば、人工的なエアコンなどの空調で適切な温度調整をするのではなく、
時節に合った音や香り、もてなす場の四季折々の色、もてなす為の道具類、お菓子に
至るまでに細かな気配りや演出をし、客人の五感に訴えかけてもてなすと言うことです。

これは、環境である居心地、心が温かになる心地良さを与えることを表現していると考えます。
まさに、心の通い合いを大切にする相手を「思いやる心」の表れなのです。
同時に、このことは四季折々の自然と共に生活する日本ならではの「おもてなしの心」です。
文明や科学が進化した現代社会環境において、自然環境が汚染されて様々な災害や
環境の悪化が多方面で現れております。
この「夏は涼しく、冬暖かに」の教えは、「エコ」にも何らかの形で繋がるように思います。
また、私たちのサービスやおもてなしをする上に於いて、人の創り出す心地良さの重要性、
大切さを再認識させてくれる教えであるとも考えられます。

五. 刻限は早めに

準備を常に平常心を持ちおもてなしの出来るよう、心にゆとり(余裕)を持てるように
時間の設定をし、しつらえることを戒めています。
このことは茶道に限らず、おもてなしや接客やホスピタリティなどを始めとした
サービス業に限らず何事においても当て嵌まることではないかと考えます。

以前の記事で、約束や時間を守ることは「思いやりの物差し
であると記したことがありますが、
この、「刻限は早目に」の教えは、大切な人に対する思いやりの心の表れであり、
誠実さの象徴と言っても過言ではないと考えます。

また、焦ることによって起きる様々な障害や弊害を克服するためにも、
「ゆとり」=余裕の大切さを教えているとも思われます。

六. 降らずとも傘の用意

もてなす相手の不安、不快や憂いを取払うような心配り、心遣いを以って、こと天候に限らず
様々な不足の事態に備えるよう、予め考えられる限りの準備をするよう戒めています。
しつらえの持つ役目や役割を強く認識させる教えではないかと思います。
この教えは、ももてなす大切な方への思いやりの一つであり、気遣いでもあると考えます。

七. 相客に心せよ

お茶席で同席した周りの人にも、一期一会の心、
思いやりの心や気配り、気遣いを持って相対するよう戒めています。
このことは、招かれた本人に限らず、同じ処に居合わせた方々にも
心地良い体験を齎すことが出来るように配慮しなくてはならないことの教えであると解します。

大きく捉えると「人」の文字に示されている如く、
人は支え、支えられて生活していることをも
表現する教えではないかと思います。


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