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「ルール」と「モラル」の違い!

今、社会に求められるモラル

 モラルの確立小

 自ら考え、行動する社会人をどう増やすか?


 現代社会(企業)では、量より質の高い人間力を求められ、
 自主性、自発性、自立性の高い人物が求められます。
 それには、先ず人として、対人関係力「マナー」の基礎となる
 モラルとルールの意識を確りと持つことが必要とされます。

 ◆モラルとルールの違い

 モラル※2.は、私達ひとり一人が人として備え、
 目指すべき心(気持ち)の根底(中心)に存在する
 道徳・倫理の概念をまとめたもので、
 人としてのマナー(思いやりを表す形)の「原点」と解します。

 同時にモラル意識は、その元に近ければが高く、
 それから離れて行くほどモラルは低下します。
 一方ルール※1.は、モラルの土台石(礎)であり、
 その意識がシッカリしていなくては崩れてしまいます。
 それを、守るか否か、即ち人の心の礎となる土台石が無くては、
 人間の社会とも言える建物を立てることができません。

 法令順守といわれるコンプライアンス※3.が叫ばれる昨今、
 国や企業は以前に増して多くのルールを導入しています。
 ルールばかりが強調されると、守るべき境界線上
 ぎりぎりの処に立ち思考行動する人が増えます。

 人としての心の礎であるモラル(道徳観)がないのに、
 平気な顔で「私は、ルールは遵守しているから」と言う人が増えています。

 言い方を変えれば、ルールは自分達がモラルを意識し律する一つの手段です。
 ところが日常生活で人は、ルールを強く意識し過ぎると、
 ルールを守ることが目的化するはめにおちいり、
 最終目標であるモラルを軽視する逆転現象が起きます。
 即ち、ルールを過剰に意識することが、
 返ってモラルの低下を引き起こすのです。

 また、モラルは年齢や社会経験によって、
 それ相応に備え持つべきものだと考えます。
 私達が目指すべきことは、年齢や地位に見合った、
 より高いレベルのモラルを身に着けることです。

 一方マニュアルに依存する危険性は、想定外の事象や
 危機の時に現れる弊害はそれだけではありません。
 様々なルールが増えれば、手続きも増えます。
 手続きが増えれば会社や組織の効率も落ちます。
 組織をルールでがんじがらめにすると物事への柔軟な対応や
 対処もルールを意識し過ぎて難しくなります。
 社会人として優先すべき意識は、
 皆同じ動き方するルールより、モラル(=道徳&倫理感)です。

 「ルールを守れ」と常々言われ続ける内に、
 多くの人は、形ばかりを優先する形式主義に陥り、
 「それは、社のルールで決まっているからダメ」と
 硬直的な対応・対処をしてしまいます。
 これは、会社や組織の成長を妨げ停滞させる
 要因の一つになる場合が多々あります。

 モラルは、マニュアルでなく、解説書やテキストなどの手引き書などを用いて、
 組織に見合ったガイドラインで考えるようにすることです。
 ルールやマニュアル依存の危険性が最も顕著に現れるのは、
 想定外の事態・事故や不測の災害・事態などに直面した時です。

 マナーとルール境界線2018s

 ルールとモラルを文書化すると、
 ルールは規範・規律・規則・規程であり
 ルールはマニュアルに、モラルはガイドラインに成ります。

 マニュアルは、その内容が具体的に記されています。
 ある意味では親切丁寧ですが、天災など
 想定外の事態に直面すると役に立ちません。

 マニュアルだけを頼りにしている人は、
 このような想定外の事態が起きた時、お手あげになってしまいます。
 それは、次の一歩をどう踏み出せばいいか、
 【自分で考える訓練】を、普段から積んでないからです。
 自主的に思考しないこのような現象は、今の社会人に数多く見られます。

 一方、ガイドラインは抽象的で、目指すべき行き先(目的)が示されています。
 具体的な手段は読んだ人の器量に委ねられていて、
 特にここすれば良いと言う縛りはありません。
 方法を自分で考える苦労はありますが、
 それ故予期せぬ不測の事態には強いのです。
 障害になる物事や事態を迂回するなり、飛び越えるなり、
 いつもと同じように自らの頭脳で解決策を導き出せばいいのです。

 会社や組織から見てより頼もしいと信じられる人は、
 ガイドラインに沿い自らの意思で動ける社員でありスタッフです。
 中でも、管理職やマネジャーがマニュアルに頼りきり、
 自らの言動や対処・処置することがあれば問題です。

 不測の事態に直面した時に決断を下さなくてはいけない
 役目(役割)を担う人が、
 「それは、マニュアルに書いてないので解りません」
 と言っていたのでは話にもなりません。

 このようなことに成らないようにする為は、
 普段からガイドラインを元に、事象を自分自身で判断や
 決断する訓練を積んでおく必要があります。

 また、個々人と真摯に向き合いながら、
 その資質に合わせた適切なガイドライン作りをすることは、
 社員やスタッフの自主自発性、積極性を育みます。

 自主自発的な意識を持つことは、
 自由な発想を呼び込む起爆剤になり仕事の「質」を高めます。
 そして自分の頭で考えられる社員やスタッフをどのようにして増やして行くか、
 それに対してのマニュアルやチェックリストは、社員自身の制御性(自制心)を育てます。
 この制御性の高い社員(スタッフ)は、
 仕事の「量」や「質」を追求する時に能力を最大限に発揮します。

 どちらも一長一短ですが、市場が「量」より「質」が求められる
 現代時代に於いては、自発性の高い社員が多い会社や組織ほど、
 様々な競争やブランディングで優位に立てます。

 厳しい市場環境を克服するためにも、特に管理職やマネジャーは、
 自らを指さしつつ、己の積極自発性を高めるだけでなく、
 社員夫々が自発性を発揮できる職場環境を整える必要があります。

 その時に、頼りになるのは、ルールよりモラルの自覚
 マニュアルよりガイドラインの充実です。

 管理職やマネジャーは、目指すべき方向を明確に示す一方で、
 余計な縛りを省いて、社員が自分の頭で考えて動く裁量を与えていく。

 それは、これからの時代に求められるマネジメントではないでしょうか。

 (参考)ルールとモラル、コンプライアンスの解説

※1.ルール【rule】とは。意味や解説。規則。規定。きまり。
 辞書に拠ると、ルールとは(rule)、
 ラテン語の「rēgula」という単語が語源になっており、
 これは「木の棒」「真っ直ぐな棒」「物差し」を意味する。
 (木の棒⇒物差し⇒基準となる物⇒規則。)
 現在の英単語で「rule」と言った場合は「物差し(ruler)」の意味でも使われる他、
  「規則」「規定」「規約」「通則」「 習慣」「常態「統治権」「治世」「公式」解式」「物差し」「指示命令」
 なども意味する。

※2.モラル【moral】とは、倫理観や道徳意識のこと。
 世代や状況によって徐々に変化するマナーよりも普遍的な価値観を含んでいる。
  [三省堂辞書サイト]
 「モラル」は「道徳」「倫理」「良識」のことをいいます。
 モラル(moral)は、「道徳・道義的な」「教訓」「倫理」などを意味する英語から来ています。
 法令順守は勿論のこと、適正な出退勤や会社の資産・備品の適正使用など
 公私の区別(けじめ)をきちんとつけることや取引における公正さなど、公序良俗に反しない行動全般を指す。

※3.コンプライアンス
 職業人としての社会的な責任を自覚すると共に、国の定めた法令、
 人間として必要とされる最低限のルールや職場の規定、
 社会人としての倫理性の元に、誠実且つ公正公明に職務を遂行する能力と取組姿勢。


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